Cultural Appropriation

"Cultural Appropriation"という言葉をご存じですか?日本語だと「文化の盗用」と訳されるようです。その文化圏からではない人がある特定の文化のものを使用したりする時に使われる言葉です。抑圧された過去のある少数民族が、主流文化の中で表現されることが主です。例えば白人が音楽フェスなどでネイティブアメリカンの恰好をすること。外国人が漢字のタトゥーを入れること。白人が「黒塗り」をして黒人の役をすることなどが挙げられます。

最近はビヨンセとコールドプレイの"Hymn for the weekend"(週末の賛美歌)が話題になっています。インドで撮影されたこちらのMV。では具体的に何が問題なのでしょうか?

これはこの文化がもともと所属する人にとって失礼に値するかという事が問題になってくると思います。自分たちの文化にとって深い意味のあるものが主流文化の人間によって「エグゾチック」なファッションアイテムに成り下がってしまうのです。そして多くの場合は民族・人種問題につながってくるために複雑化しています。服装や音楽、ダンスなどをもとの意味を無視してファッションの一部として扱っていいものでしょうか?

もちろん、ファッションやその人の行動は自由です。自分がいいと思ったものを取り入れる、という事は間違ったことではないし、それがほかの文化や国独特のものを美しいと思うのはポジティブなことだと思います。「文化」は他の国から渡ってきたり、変化するものなので線引きするのが難しいでしょう。

しかし文化は背景があって成り立っているものです。言葉や歴史と同じく、その文化圏の人にとっては尊いものです。主にアメリカで問題になっているのはアメリカは移民の国でいろいろな文化圏の人が多く生活するからではないだろうか、と思います。それぞれが大事にするものを目にし、共有している国でこういった問題に敏感になることは他者への配慮と同じく必要なものであると考えます。

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